ベイトリールは軽いルアーのキャストが苦手という常識を23SS AIR TWが壊しました。
こんにちわ!ベイトラボ管理人のkiyo(@BaitOcean)です!
このページでは2023年5月に発売されたDAIWA 23SS AIR TWをインプレッションしていきます。
また、月下美人AIR TWやアルデバランBFSとの比較もしていきますので、ぜひ最後まで見てください!
2023/10/10 DAIWA公式より、リコール対応が発表されました。
こちらから内容を確認できます。
23SS AIR TWのスペック紹介
![SS AIR TWのスペック紹介](https://bait-labo.tech/wp-content/uploads/2023/05/SS-AIR-TW-spec.jpg)
まずはSS AIR TWの基本スペックを紹介していきます。
自重 | 145g |
ギア比 | 8.5 |
糸巻き量 | ナイロン:8lb-45m PE:0.8号-45m |
最大ドラグ力 | 3.5kg |
スプール径/幅 | 28mm/21mm |
最大巻取り長 | 74cm |
ハンドル長 | 80mm |
ベアリング数 | 8/1 |
価格 | 52500 |
技術特性 | ハイパードライブデザイン TWS SS MAGFORCE G1ジュラルミン製 AIRスプール UTD ドラグ引き出しクリック音 ゼロアジャスター ゼロシャフト |
そして注目のスプール重量ですが、ベアリング込みで7.55gとなっています。
![SS AIR TWのスプール重量はベアリング込で7.55g](https://bait-labo.tech/wp-content/uploads/2023/05/SS-AIR-TW-spool-weight.jpg)
また、ボディサイズはアルファスAirTWなどとほぼ同じとなっていますが、新規ボディデザインとなっています。
アルファスAIR TWよりも丸みを帯びたデザインで、サイドカップは空洞ができており、肉抜きされたデザインが特徴です。
SS AIR TWの最大の特徴はブレーキシステム!
![SS AIR TWのSS MAGFORCEブレーキ](https://bait-labo.tech/wp-content/uploads/2023/05/SS-MAGFORCE.jpg)
SS AIR TWは、SS MAGFORCEという新しいブレーキシステムが採用されています。
今までのDAIWAのブレーキシステムとは形が全く違っています。
形が全く違っているため、アルファスAir TWなどのスプールやサイドカップも互換性はありません。
SS AIR TWの動作音
SS AIR TWのライン引き出し音やクラッチを切る音、リトリーブ音を動画にしました。
SS AIR TWを早速インプレ!
![SS AIR TWのインプレッション](https://bait-labo.tech/wp-content/uploads/2023/05/SS-AIR-TW-impression.jpg)
SS AIR TWを使ってみて感じたことや試したことを紹介していきます。
インプレするにあたり、以下の内容にまとめてみました。
これらについて詳しく解説していきます。
安定したキャストフィールで静かに飛んでいく
キャストフィールはかなり良く、キャスト時のうなるような音がだいぶ少ないなと感じました。
また、ロッドを軽く振ってもルアーが抵抗なく飛んでいくので、思ったところにキャストがしやすい印象です。
ただし、アルファスAIR TWや月下美人AIR TWと比べてかなり変わっているかというと、そこまでではありません。
軽いルアーもキャストでき、飛距離もしっかり出る
SS AIR TWは1g以下のルアーもキャストができました。
アジングやメバリングに使うルアーや、メタルジグをキャストしてみました。
使用したタックルは以下の通りです。
ロッド | Fishman Beams inte 7.9UL |
リール | SS AIR TW |
ライン | PE0.6号-50m |
リーダー | フロロ 5lb-50cm |
スナップ | カルティバ 一手スナップ SS |
計測は平地で行い、ほぼ無風での計測を行いました。
![SS AIR TWで色々なルアーをキャストして飛距離を測ってみた](https://bait-labo.tech/wp-content/uploads/2023/05/SS-AIR-TW-lure-cast.jpg)
ルアー | 飛距離/ブレーキダイヤル |
---|---|
0.6gジグヘッド+アジリンガー(0.8g) | 7m/8 |
1gジグヘッド+アジアダー(1.6g) | 14.4m/4 |
澪示威 SOLID 40S(1.8g) | 21.1m/2 |
魚子メタルひらり(3g) | 28.6m/1 |
ナッゾジグ(5.5g) | 33.4m/1 |
実際にキャストしてみたところ、0.8gはロッドによってはキャストができないなと感じました。
快適にキャストができるのは1gを超えてからでしょう。
特にメタルジグのキャストあたりからは、ブレーキダイヤルが1だったのですが、余裕でキャストができたので、もっと弱いブレーキが欲しいと感じました。
ブレーキダイヤルは調整しにくい
![SS AIR TWのブレーキダイヤル](https://bait-labo.tech/wp-content/uploads/2023/05/SS-AIR-TW-break-dial.jpg)
SS AIR TWのブレーキダイヤルはボディ内部にあるため、ブレーキ調整はやりづらいです。
慣れてくれば問題なく調整できますが、指が太い人はかなり調整しにくいと感じるでしょう。
軽い巻き感でベイトフィネスらしい巻き心地
最初は少し硬いかな?と思いましたが、グリスがなじんでくると軽い巻き感でベイトフィネスらしい巻き心地でした。
より巻き心地を置くしたい場合は、ハンドルノブに2個づつベアリング追加ができます。
より巻き心地を良くしたい場合は試してみるといいでしょう。
小型のボディでしっくりくるパーミング性能
ボディサイズはアルファスシリーズと同じサイズで、手の小さい人でも持ちやすいです。
また、丸みを帯びたデザインで色々な持ち方ができます。
DAIWA特有の誰でも持ちやすいデザインはしっかりと受け継がれています。
SS AIR TWは買いか?
![SS AIR TWは買いか?](https://bait-labo.tech/wp-content/uploads/2023/05/SS-AIR-TW-osusume.jpg)
結論から言うと、SS AIR TWは買いです!
SS AIR TWは海水・淡水問わず使え、ベイトフィネスリールに欲しい性能をすべて持っているからです。
ベイトフィネスリールを1台しか選べないなら、間違いなくSS AIR TWをおすすめするくらいには優秀です。
![](https://bait-labo.tech/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
SS AIR TWと月下美人AIR TWはどちらがおすすめ?
![SS AIR TWと月下美人AIR TWはどちらがおすすめ?](https://bait-labo.tech/wp-content/uploads/2023/05/SS-AIR-TW-月下美人AIR-TW-witch.jpg)
SS AIR TWと比べるリールとして月下美人AIR TWがあります。
この二つのベイトリールの性能を比べてみました!
両ベイトリールのスペック比較
まずはSS AIR TWと月下美人AIR TWのスペックを比較していきましょう。
SS AIR TW | 月下美人AIR TW | |
---|---|---|
自重 | 145g | 165g |
ギア比 | 8.5 | 8.5 |
糸巻き量 | ナイロン:8lb-45m PE:0.8号-45m | PE0.6号-50~100m |
最大ドラグ力 | 3.5kg | 3.5kg |
スプール径/幅 | 28mm/21mm | 28mm |
最大巻取り長 | 74cm | 74cm |
ハンドル長 | 80mm | 80mm |
ベアリング数 | 8/1 | 12/1 |
価格 | 52500 | 48800 |
技術特性 | ハイパードライブデザイン TWS SS MAGFORCE G1ジュラルミン製 AIRスプール UTD ドラグ引き出しクリック音 ゼロアジャスター ゼロシャフト | ハイパードライブデザイン TWS エアブレーキシステム G1ジュラルミン製 PE専用AIRスプール UTD ドラグ引き出しクリック音 ゼロアジャスター ゼロシャフト |
スペックを見ると、SS AIR TWの軽さが目立ちます。
やはりサイドカップの肉抜きやスプール周りの軽量化が活きてますね!
また、月下美人AIR TWはPE専用ですが、SS AIR TWは他のラインも使えるようになっており、スプールの溝も少し深めになっています。
あえてもう少し太いラインを巻きたい場合はSS AIR TWがおすすめです。
両ベイトリールの飛距離比較
次に飛距離対決をしてみました。
タックルやキャストするルアーは全く同じで比較してみました。
ルアー | SS AIR TW | 月下美人AIR TW |
---|---|---|
0.6gジグヘッド+アジリンガー(0.8g) | 7m | 6m |
1gジグヘッド+アジアダー(1.6g) | 14.4m | 12.6m |
澪示威 SOLID 40S(1.8g) | 21.1m | 14.3m |
魚子メタルひらり(3g) | 28.6m | 30m |
ナッゾジグ(5.5g) | 33.4m | 37.6m |
飛距離を比較してみると、軽量ルアーはSS AIR TWが有利だが、ある程度重くなると月下美人AIR TWが有利になることが分かりました。
そのため、2g以下のルアーをメインに使うかどうかで選ぶといいでしょう。
巻き心地比較
やはりベアリング4個の差は大きく、巻き心地は月下美人AIR TWの方がすばらしいです。
ただし、そこまで大きな差があるわけではなく、SS AIR TWのハンドルノブにベアリングを追加したら、ほぼ同じになると言えるでしょう。
SS AIR TWと月下美人AIR TWの比較まとめ
両ベイトリールを比べると、基本的にSS AIR TWがおすすめです。
理由はSS AIR TWの方が、使えるラインの種類や糸巻き量が多いため、様々な釣りに対応できるからです。
細いPEラインしか使わない場合は月下美人AIR TWでもいいでしょう。
![](https://bait-labo.tech/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
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SS AIR TWと22アルデバランBFSはどちらがおすすめ?
![SS AIR TWと22アルデバランBFSの性能比較](https://bait-labo.tech/wp-content/uploads/2023/05/SS-AIR-TW-22ALDEBARAN-BFS-comparison.png)
次にSHIMANOの最新ベイトフィネスリールである22アルデバランBFSと比べてみました。
両ベイトリールのスペック比較
SS AIR TW | 22アルデバランBFS | |
---|---|---|
自重 | 145g | 130g |
ギア比 | 8.5 | HG:7.8 XG:8.9 |
糸巻き量 | ナイロン:8lb-45m PE:0.8号-45m | フロロ:8lb-45m (フロロ専用) |
最大ドラグ力 | 3.5kg | 3.5kg |
スプール径/幅 | 28mm/21mm | 29mm/19mm |
最大巻取り長 | 74cm | HG:71cm XG:81cm |
ハンドル長 | 80mm | 80mm |
ベアリング数 | 8/1 | 10/1 |
価格 | 52500 | 49900 |
技術特性 | ハイパードライブデザイン TWS SS MAGFORCE G1ジュラルミン製 AIRスプール UTD ドラグ引き出しクリック音 ゼロアジャスター ゼロシャフト | HAGANE マイクロモジュールギア Xシップ HAGANEボディ マグナムライトスプールスリー サイレントチューン FTB CI4+ エキサイティングドラグサウンド S3Dスプール S A-RB スーパーフリースプール 海水対応 |
まず、大きく違う点としてはSS AIR TWはすべてのライン対応ですが、22アルデバランBFSはフロロ専用機となっている点です。
と言っても22アルデバランBFSはナイロンやPEラインも問題なく使えるのですが、故障した際にメーカー対応に問題が起きる場合があります。
また、自重に関しては22アルデバランBFSが130gと圧倒的に軽く、500円玉2枚分以上の差があります。
使用できる釣りジャンルの幅に関しては、複数のライン対応のSS AIR TWが有利と言えるでしょう。
両ベイトリールの飛距離比較
こちらでも全く同じ条件で、ルアーの飛距離を計測しました。
ルアー | SS AIR TW | 22アルデバランBFS |
---|---|---|
0.6gジグヘッド+アジリンガー(0.8g) | 7m | 6m |
1gジグヘッド+アジアダー(1.6g) | 14.4m | 14.9m |
澪示威 SOLID 40S(1.8g) | 21.1m | 17.7m |
魚子メタルひらり(3g) | 28.6m | 25.5m |
ナッゾジグ(5.5g) | 33.4m | 33.7m |
飛距離に関してはSS AIR TWが全体的に飛びました。
ですが、22アルデバランBFSはブレーキを3以下にすることができなかったので、よりキャストがうまい人であればもっと飛ばせるポテンシャルはあるでしょう。
安定感と飛距離を両立したいならSS AIR TW、キャストに自信があり飛距離を重視したいなら22アルデバランBFSがおすすめです。
巻き心地比較
巻き心地に関しては、この2つのベイトリールは全く違った巻き心地になっています。
SS AIR TWは軽い巻き心地であり、22アルデバランBFSはややしっとりした巻き心地です。
これはお好きな方を選べば問題ありません。
トラブルレス性能比較
SS AIR TWと22アルデバランBFSのトラブルレス性能は圧倒的にSS AIR TWがおすすめです。
飛距離計測の時にも話しましたが、22アルデバランBFSはブレーキダイヤルは3以下になると極端にブレーキが弱くなります。
また、22アルデバランBFSのブレーキダイヤルは無段階調整なので、ナイトゲームを想定している場合はなお注意が必要です。
SS AIR TWと22アルデバランBFS比較まとめ
両ベイトリールを比較すると、汎用性の高さとトラブルレス性能を両立したSS AIR TWをおすすめします。
ただし、22アルデバランBFSは使いこなせばもっと飛距離が出る可能性を持っています。
ベイトフィネスリールでも飛距離を重視したいなら22アルデバランBFSもおすすめです。
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23SS AIR TWの故障について公式よりお知らせ
以前より23SSAIRTWはブレーキシステムの部品が故障するということがたびたびXなどで報告されていました。
今回、DAIWA公式より2023/10/10に「ベイトリール『23SS AIR TWシリーズ』の検査・お預かりにつきまして」という発表がありました。
DAIWA公式の発表ページはこちら
内容としては一部ベイトリールにてサイドカップの部品の強度が基準に満たないものがあったとのことです。
対象かどうかの見分け方は、リール足裏部の銀色の丸いシールに書かれているアルファベットにて判別可能です。
対象は「H-p」「H-q」「I-d」「I-e」「I-g」「I-h」「I-i」「I-j」「D-D」となっております。
対象の方は以下の対応にて修理を受け付けてくれるようです。
- お買い上げの販売店にお持ち込み
- 販売店よりメーカーに発送
- メーカー到着後1~2週間で返却予定
とのことですが、販売店からメーカーへの発送の日付も加味すると3~4週間はかかると思った方がよさそうです。
また、販売店にてメール等を登録していればお知らせが来ている可能性がありますので、メールボックスの中身も確認してみてください。
私はキャスティングオンラインで購入しており、10/10にそこからメールが来ておりました。
ぜひ、23SS AIR TWを持っている方や、周りに持っている方がいれば確認して、対象であれば修理をしてもらうようにしましょう!
SS AIR TWまとめ
SS AIR TWはベイトフィネスリールに欲しい性能がすべて詰まった素晴らしいベイトリールです。
月下美人AIR TWやアルファスAIR TWを持っているなら必要性は薄いですが、持っていないならかなりおすすめです。
ベイトフィネスリールを持っておらず、始めてみたいという人はSS AIR TWを使えば、全く問題ないのでぜひいかがでしょうか!
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