【実演!】ベイトロッドにスピニングリールを付けて釣りはできるの?

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間違えてベイトロッドを買ってしまった……。ベイトリールはないし、スピニングリールを取り付けても釣りはできるの?

このように、何かしらの理由でベイトロッドにスピニングリールを付けることがあるかもしれません。

ベイトロッドにスピニングリールを付けて釣りはできるのか?何か問題はないか?

そんな疑問に応えるべく、実際にやってみました。

目次

ベイトロッド+スピニングリールで釣りはできる

まず、結論から言うと「おすすめはしないが、ベイトロッドにスピニングリールを付けても釣りはできる」という解答になります。

ルアーを巻いたり、キャストしたりといった動作は普通にできますし、魚も釣れます。

ベイトタックルと同じ持ち方ではそもそも釣りにならないので、スピニングタックルと同じように、リールを下にして持つ方法で釣りをしてみました。

実際に釣りをしてみたところ、思わぬトラブルケガにつながることが分かりました。

トラブルやケガ、使いごこちを詳しく解説していきます。

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ベイトロッドとスピニングロッドの違いは?

ベイトロッドとスピニングロッドの大きな違いは以下の2点です。

  1. リールシート(グリップ)の形が違う
  2. ガイドの大きさと向きが違う

ベイトロッドはトリガーグリップという指をひっかける突起が付いています。

ベイトロッドにはトリガーグリップという突起が付いている
左がスピニングロッドのグリップ、右がベイトロッドのグリップです。

また、ベイトロッドはガイドの位置が低く、ガイドの穴も小さくてガイドは上向きになっているという違いがあります。

ベイトロッドとスピニングロッドはガイドの大きさや高さが違う

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ベイトリールとスピニングリールの違いは?

ベイトリールとスピニングリールの大きな違いは以下の3点です。

  1. 形が違う
  2. リールの取り付けの向きが違う
  3. ラインの巻取り方法が違う

ベイトリールはコンパクトで、中央にあるスプールが回転してラインを巻取りますが、スピニングリールはベールが回転してスプールにラインを巻き付けます。

リールの取り付けに関しては、ベイトリールは上向きに、スピニングリールは下向きに取り付けます。

また、ベイトリールは直線的にラインが巻かれていきますが、スピニングリールは円でラインが巻かれていきます。

そのため、ベイトロッドにスピニングリールを取り付ける場合は、ベイトロッドの向きを逆にして使うようになります。

ベイトロッドにスピニングロッドを取り付けた例
ベイトロッドを本来とは逆向きで使うことになります。

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ベイトロッド+スピニングリールで釣りをする5つのデメリットとは

ベイトロッドにスピニングリールを取り付けて釣りをしてみたところ、5つのデメリットが見つかりました。

これらのデメリットについて解説していきます。

キャストしにくく、飛距離が落ちる

スピニングリールを下にして持つと、ベイトロッドのトリガーグリップが邪魔になります。

トリガーグリップのせいでしっかりと持てない
実際に使ってみると、かなりトリガーグリップが邪魔です……

そのため、キャストがしにくく、結果として飛距離が落ちます。

また、ベイトロッドはガイドが小さく低いので、キャストするルアーが軽いほど飛距離は落ちやすいことが分かりました。

しっかりとキャストしたい場合は、ロッドを横に倒してキャストをすれば、トリガーを気にせずにキャストはできますが、変なクセが付くのでおすすめはしません。

トリガーが当たってケガをする

ベイトロッドのトリガーが手首に当たって、ケガをする可能性があります。

トリガーグリップが邪魔している画像

ルアーフィッシングに慣れている人であれば、持ち方を調整してケガをしないようにできますが、慣れていない人にはムズかしいです。

特にキャストの時は、かなりの勢いでトリガーが手首に向かってくるので、ケガをしないように注意しながらキャストをする必要があります。

ラインテンションが一定ではないので巻きにくい

ベイトロッドはスピニングロッドよりもガイドが小さく低いので、ラインローラーの位置によって、ラインのテンションが変わってしまいます。

ベイトロッドにスピニングリールを付けると巻き心地が悪い

ストレートワームを巻いても、まるでミノーのような巻き心地になり、バイブレーションやクランクを巻くとさらに気持ち悪い巻き心地になります。

感度も落ちるので、あまり繊細な釣りやバイブレーション等の巻きの釣りには特におすすめできません。

魚とのファイトを楽しめない

トリガーが邪魔になり、かつ一定のテンションで巻くこともできないので、魚とのファイトに集中できず、魚釣りを楽しむことができません。

カサゴやメバルといったライトゲームであれば、そこまで気になりませんが、シーバスやチニングといった大き目なターゲットを狙うのであれば、やめたほうがいいでしょう。

ロッドやガイドが折れる可能性がある

ベイトロッドはガイドを上にしてキャストするように作られており、スピニングリールと合わせると、ガイドが下になった状態でキャストすることになります。

そのため、ベイトロッドの性能を活かすこともできず、場合によっては折れてしまうこともあります。

また、リールと一番近いガイドの負担も大きいので、根がかりなどでテンションが高くなった時に、ガイドがこわれてしまう可能性も出てきます。

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ベイトロッド+スピニングリールを取り付けた場合のメリットは?

正直に言うと、ベイトロッドとスピニングリールを組み合わせるメリットは1つもありません

しいていえば、スピニングリールになったことで、バックラッシュのリスクが少なくなったことぐらいでしょうか。

今はロッドもリールも安くて性能がいいものはたくさんあるので、どうしても買えないという人以外はベイトロッドにはベイトリールを取り付けたほうがいいでしょう。

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ベイトロッドにスピニングリールを取り付けた場合 まとめ

ベイトロッドにスピニングリールを取り付けるのはおすすめできません

理由は以下の5点のデメリットがあり、メリットは特にないからです。

  1. キャストがしにくく飛距離が落ちる
  2. トリガーが当たってケガをする
  3. ラインテンションが一定ではないので巻きにくい
  4. 魚とのファイトを楽しめない
  5. ロッドやガイドが折れる可能性がある

ですので、可能なら安くてもベイトロッドにはベイトリールを取り付けて釣りをしたほうがいいでしょう。

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