ベイトタックルのメリット、デメリットはベイトタックルを使い込んだ人しか分かりません。
ベイトタックルと言えば「バックラッシュが多い……」「使いにくい……」というイメージがあると思います。
ですが、実はスピニングタックルよりも大きいメリットがあるのを知っていますか?
ベイトタックルのメリットとデメリットをきちんと知って使い分ければ、釣果も上がること間違いなしです!
このページではベイトタックルのメリットや、ベイトタックルのメリットを活かしたおすすめの釣り方などを紹介します!
ベイトタックルを使い込んでみないと分からない情報を徹底的に紹介していきますので、ぜひ最後まで見ていってください!
ベイトタックルのメリット8選
ベイトタックルはしっかりと使い込んでいくと、以下の8つのメリットが見えてきます。
- 太いラインを巻いても飛距離が落ちにくく、糸鳴りも少ない
- ラインの巻取りが力強く、疲れにくい
- ラインが直線的に出るため、糸ヨレにくい
- ロッドのバット部分でフッキングができるため、バレにくい
- スピニングロッドよりも感度が高い
- キャストの精度が高く、ピンポイントキャストがしやすい
- 手返しが良く、片手でほぼすべての動作ができる
- カスタムパーツが多く、見た目や性能を自分好みにできる
これらのメリットについて解説していきます。
太いラインを巻いても飛距離が落ちにくく、糸鳴りも少ない
ベイトタックルは「太いラインを使っても飛距離が落ちにくい」という大きなメリットがあります。
また、ベイトタックルはキャスト時に、ラインがガイドにほとんど当たらないため、糸鳴りも少ないです。
そのため、4本編みのPEラインとの相性も良く、ラインにかかるコストも少なくできるのもメリットです。
ラインの巻取りが力強く、疲れにくい
バイブレーションやクランクベイト、スピナーベイトなどの抵抗の強いルアーを1日使うと疲れてしまいませんか?
そんな時はベイトタックルにすることで、抵抗の強いルアーを使い続けても疲れにくくなります。
その理由は、ベイトリールはスピニングリールよりも巻取りパワーが強く、軽くハンドルを巻けるようになるからです。
スピニングタックルで釣りをしていて、巻き疲れてしまう……という人はベイトタックルがおすすめです。
ラインが直線的に出るため、糸ヨレにくい
ベイトタックルはラインが直線的にスプールに巻かれるため、糸ヨレがしにくいというメリットがあります。
そのため、糸ヨレが原因で起こるライントラブルがほぼなくなります。
ロッドのバット部分でフッキングができるため、バレにくい
ベイトタックルを曲げると、バットのパワーを使ってフッキングをします。
ロッドの一番太い部分でフッキングができるので、口のかたい魚にもしっかりとフックを貫通させることができます。
バスやロックフィッシュなどのバレやすいターゲットを相手にするときは、ベイトタックルを使うことでキャッチ率を上げることができます。
しっかりとフッキングすれば、魚の口を貫通させられますよ!
スピニングロッドよりも感度が高い
【感度が高い】とは、ラインからくる情報をロスなく手元に伝えることを言います。
ベイトタックルは、ラインがガイドにほとんど触れずに、ダイレクトにベイトリールに情報が来るようになっています。
そのため、リールを持つ手にしっかりとラインの先の情報が伝わります。
ボトムの底質や潮のヨレなどの釣りに必要な情報が分かるので、大きなメリットと言えるでしょう。
ルアーのちょっとした動きや、流れの変化もビンビン感じます!
キャストの精度が高く、ピンポイントキャストがしやすい
ベイトタックルはサミングと言って、スプールの回転を指で止めて、飛距離を自分で変えることができます。
そのため、ルアーが飛びすぎても、サミングすれば簡単に狙った場所にキャストができるようになります。
特に小場所では、1回のキャストで釣れるかが決まることも多いので、ベイトタックルを使えばキャッチ率も上げることができるでしょう。
手返しが良く、片手でほぼすべての動作ができる
ベイトタックルはクラッチを切るだけでラインをフリーにできるため、片手で手返し良くキャストができます。
また、スタードラグを指ではじくことで、ハンドルを回すこともできるため、キャストからリトリーブまで片手でおこなうことができます。
このメリットはラン&ガンや壁打ちなどをテンポよく探るときに実感できます。
カスタムパーツが多く、見た目や性能を自分好みにできる
ベイトリールは非常にカスタムパーツが多く、見た目や性能をガラっと変えることができます。
ハンドルやノブはもちろん、スタードラグやネジなどを変えることで見た目がかなり変わります。
また、スプールベアリングを変えることで、キャストフィーリングを変えたり、スプール自体を変えることで、まるで別のベイトリールのように性能を変えることもできます。
これはスピニングリールにはない、ベイトリールならではのメリットと言えます。
ベイトタックルのデメリット9選
ベイトタックルを使うデメリットは以下の9つです。
- とにかくタックルに慣れるまでに時間がかかる
- バックラッシュや高切れといったライントラブルが多くなる
- ドラグの性能が良くない
- 細いラインを使った釣りが苦手
- 軽いルアーの扱いがとにかく苦手
- 冬場はベイトリールが冷たくてつらい
- スプール内のラインの量によって糸巻き量が変わってしまう
- ジャークやトゥイッチなどの一部のロッドワークがやりにくい
- 定期的なメンテナンスをしないとリールが壊れる
これらのデメリットについて解説していきます。
とにかくタックルに慣れるまでに時間がかかる
ベイトタックルに合わせたキャストやサミングの微調整など、ベイトタックルが使えるようになるまでには時間がかかります。
私もベイトタックルに慣れるまでには時間がかかりましたし、釣り場についてキャストしたらバックラッシュからの高切れで1分もせずに家に帰ったこともあります。
根気よく使い続けることができない人は、ベイトタックルはおすすめしません。
バックラッシュや高切れといったライントラブルが多くなる
ベイトタックルの代名詞とも言えるバックラッシュは大きなデメリットです。
また、重たいルアーをキャストした場合は、バックラッシュからの高切れでルアーをなくしてしまうこともあります。
ベイトタックルを使いこなせるようになるまでは、必ず起きてしまうデメリットと言えます。
ドラグの性能が良くない
ドラグの性能は、ベイトリールのドラグはスピニングリールに比べると、あまりよくありません。
そもそも、ベイトリールはドラグをガチガチに強くして、ゴリ巻きすることが基本となっているので、スピニングリールのような釣りは難しいです。
DAIWAのATDが使われているベイトリールは、そこそこドラグがいいですが、他のベイトリールは値段を問わずドラグの性能はあまりよくないと覚えておきましょう。
細いラインを使った釣りが苦手
ベイトリールで細いラインを使うのはおすすめしません。
細いラインを使うことはできますが、以下のデメリットが出てきます。
- 高切れやバックラッシュなどのライントラブルが増える
- ドラグ性能が良くないので、魚とのファイト中にラインが切れるリスクが高い
- キャスト切れしやすくなる
ベイトリールのメリットが全く活かせなくなるので、細いラインを使った釣りがしたいのであれば、ベイトタックルはやめたほうがいいでしょう。
軽いルアーの扱いがとにかく苦手
ベイトリールは軽いルアーが苦手で、10g以下のルアーのキャストは向いていません。
スピニングリールと比べて飛距離は落ちますし、精度の高いキャストもやりにくくなります。
ベイトフィネスという軽いルアーを使うためのベイトタックルもありますが、その場合は10g以上のルアーが使いにくくなります。
1つのタックルで軽いルアーをメインに色々な重さのルアーを使いたいなら、スピニングタックルにしたほうがいいでしょう。
冬場はベイトリールが冷たくてつらい
ベイトタックルは、パーミングといってベイトリールを包み込むように持ちます。
そのため、冬場はまるで氷を持っているような状態になります。
ベイトリールは冬場は特にグローブなどで防寒対策をするようにしましょう。
スプール内のラインの量によって糸巻き量が変わってしまう
ベイトリールはスピニングリールよりもスプール内のラインが目減りしやすいです。
そのため、最大巻取り量が1回転90cmのベイトリールがあったとします。
遠投してスプール内のラインがほとんどなくなると、糸巻量が1回転で60cm前後になったりします。
つまり、遠投先と手前で同じようにルアーを動かすときは、巻く速度を変えないといけません。
このことを知っておかないと「ベイトタックルにしたら魚が釣れなくなった……」ということにもなります。
ジャークやトゥイッチなどの一部のロッドワークがやりにくい
ベイトタックルは重心がロッドの上にあるため、スピニングタックルよりもジャークやトゥイッチなどのロッドワークがやりにくく感じます。
ロッドワークを多用する釣りはリールの重さを活かせるスピニングタックルがおすすめです。
できないことはないですが、やってみるとスピニングタックルより疲れます。
定期的なメンテナンスをしないとリールが壊れる
すべてのベイトリールは防水されておらず、リール内部に水やゴミが入ります。
そのため、水洗いやオイルメンテナンスを定期的にやらないと、サビや汚れによってベイトリールが壊れます。
壊れてしまうと、メーカーメンテナンスに出すことになり、場合によっては数万円する場合もあります。
メンテナンス用品を買ったり、自分でメンテナンスができない場合はベイトタックルを使うのはおすすめしません。
メリットが活かせる!ベイトタックルにおすすめの釣り方は?
ベイトタックルは太いラインを使っても使用感が変わらず、重たいルアーをキャストしやすいので、ビッグベイトの釣りに向いています。
手返しの良さのメリットを活かすのであれば、岸壁ジギングなどのバーチカルの釣り、小場所のピンスポット打ちに向いています。
ベイトタックルはパワーファイトが得意なので、バスやロックフィッシュ、雷魚などのストラクチャーに付く魚を狙う時にもおすすめです。
デメリットが多い!ベイトタックルでおすすめしない釣り方は?
ベイトタックルは軽いルアーを使った釣り全般が苦手なので、ライトゲーム全般や幅広いルアーを1つのタックルで使いたい場合はおすすめしません。
また、遠投も苦手なのでサーフなどの大場所での動きもバックラッシュからの高切れのリスクが上がるのでおすすめしません。
軽いルアーや遠投をしたのであればスピニングタックルがおすすめです。