2023年の釣りフェスティバルにて、ついにDAIWAが電子制御ブレーキを搭載したベイトリール「IM Z LIMITBREAKER TW HD-C」が発表されました。
中身を見るともはやベイトリールというより、ルアーをキャストできるスマートデバイスと言った方が正しいリールとなっています。
そんなDAIWA版DCベイトリールと言われるIM Z LIMITBREAKER TW HD-Cですが、DAIWAで初の試みなので実際に使うとどうなのでしょうか?
実はこのベイトリール、釣り具ではなくガジェットとしてみた時に買って後悔する可能性があることが分かりました。
このページではリールオタクであり、ガジェットオタクでもある私がIM Z LIMITBREAKER TW HD-Cの買ってはいけない理由について解説していきます。
IM Z LIMITBREAKER TW HD-Cを買うと後悔する理由とは?
IM Z LIMITBREAKER TW HD-Cの性能や説明を見たときに、買ってはいけないのではないか?と感じた理由は以下の3つです。
この3つの理由について解説していきます。
バッテリー充電式であること
SHIMANOのDCリールと違い、IM Z LIMITBREAKER TW HD-Cはバッテリー充電式となっています。
410mAhのバッテリーが入っており、連続で約700投までバッテリーが持つようです。(DAIWA 公式ページのスペックに記載あり)
1回の釣行で700投するかどうかは分かりませんが、見かけ上問題はないように見えます。
ですが、スマホを普段から使っていれば分かることですが、バッテリーは劣化していきます。
そしてなにより、気温差よりバッテリー性能が落ちるという弱点もあります。(動作温度:0~40度の記載あり)
つまり、冬や夏は使用環境を超えることもあるので、おすすめしないということです。
また、一般的なリチウムイオン式バッテリーは500回充電で寿命を迎えるため、速ければ1年半以内には寿命を迎える可能性があるということです。
ちなみにバッテリーの充電がなくなると、ブレーキセッティングができなくなり、最大ブレーキ力で固定されます。(Q&Aに記載あり)
値段が高すぎる
IM Z LIMITBREAKER TW HD-Cはメーカー小売価格125000円とかなり高いです。
おそらく店舗購入でも10~11万ほど行くでしょう。
10万円以上だとするならば、SHIMANOのアンタレスDCとエクスセンスDCが買えてしまいます。
防水、耐久性に不安がある
IM Z LIMITBREAKER TW HD-CはDAIWA初のテクノロジーであるため、耐久性や防水性に不安があります。
公式ページを読んでみましたが、電子部品に関する耐久性や防水性に言及している内容は見当たりませんでした。
防水、防塵に関しては「IPX~」といった規格もあるのですが、その記載も見つかりませんでした。
さらにQ&Aには水没した場合の対処のアンサーにてショートする可能性があることも書いてあります。
USB-C充電なので、充電口がサビる可能性もあるでしょうし、そういったリスクがあるのを無視はできないでしょう。
IM Z LIMITBREAKER TW HD-Cのおすすめポイントは?
上記で買ってはいけないポイントを紹介しましたが、ここからはおすすめポイントについても紹介していきます。
現時点で分かっているIM Z LIMITBREAKER TW HD-Cの魅力は以下の4点です。
これらの魅力について解説していきます。
アプリと連動してデータ収集ができる
IM Z LIMITBREAKER TW HD-Cの発売時期に合わせてDAIWA開発の専用アプリがリリースされます。
お持ちのスマホと連携して釣行回数や飛距離、巻いたラインやキャスト回数など、色々なデータが登録されます。
日々のデータを見ることで、リールセッティングやキャスト方法などを数字としてみることができるようになります。
そういったデータを見ることで、自分の釣りをよりよくしていくことができるメリットをこのベイトリールは持っています。
LEDや電子音というガジェットらしさ
IM Z LIMITBREAKER TW HD-Cはクラッチを切ることでピッという電子音とともに電源がONになります。
また、サイドカップにLEDが付いており、ブレーキの種類によって以下の4つの色に変化します。
DAIWA IM Z LIMITBREAKER TW HD-C公式ページ
- 青(STANDARD MODE)
- 紫(LONG CAST MODE)
- 緑(MAX BREAK MODE)
- 黄(PE/BRAID MODE)
また、ブレーキセッティングは8段階に強さが変わり、弱くするほどLEDの光りが短くなります。
キャスト時にも音がするときがあるようで、こういったガジェットらしさが男心をくすぐりますね。
拡張性の高さ(ブレーキ等アップデート予定あり)
IM Z LIMITBREAKER TW HD-Cはアプリからアップデートができることが分かっています。
今後のアップデートによって新しいブレーキが搭載され、LEDの色なんかも変わるかもしれません。
アプリの使い勝手やユーザーからのフィードバックによって、どんどんリールの性能が上がる可能性を持っているのは面白いメリットと言えるでしょう。
様々なブレーキを1台のベイトリールで使える
IM Z LIMITBREAKER TW HD-Cは4種類のブレーキがあり、状況に合わせたブレーキの質と強さにすることができます。
バックラッシュや高切れのリスクも減りますし、誰にでも合うリールの性能にできるということなので、これは大きなメリットと言えるでしょう。
IM Z LIMITBREAKER TW HD-Cのスペックをおさらい
ここまででIM Z LIMITBREAKER TW HD-Cのメリットとデメリットを紹介していきましたが、ここでスペックをおさらいしていきましょう。
スクロールできますDAIWA IM Z LIMITBREAKER TW HD-C公式ページ
製品名 アイテム名 最大巻取り長 ギア比 自重 最大ドラグ力 標準糸巻き量 スプール径 ハンドル長 ベアリング バッテリー容量 バッテリー充電時間 連続投擲数 使用環境 搭載ブレーキ メーカー希望価格 JANコード 付属品 生産国 IM Z LIMITBREAKER TW HD-C XH 100cm 8.4 250g 7kg ナイロン:16lb.-125m / 20lb.-100m
PEライン:4号-100m / 5号-80m38mm 95mm 12/1 410mAh 約90分 約700投 動作温度:0~40度
充電温度:15~30度INTELLIGENT MAGFORCE 125000 XH:4550133 247194
XHL:4550133 247200*簡易取扱説明書、
ワーニング(スタートガイド)、
充電コード(USB Type-C)、
リールケース日本
リールとしては38mmスプールのベイトリールであり、中・重量級のルアーを得意としているベイトリールです。
20g以上のルアーを使う釣りにおすすめの性能となっています。
また、ソルトにも対応しているので、シーバスやロックフィッシュにも使えるでしょう。
IM Z LIMITBREAKER TW HD-Cまとめ
IM Z LIMITBREAKER TW HD-Cはベイトリールにスマートデバイスを組み込んだ、今までにない新しいベイトリールです。
楽しみな反面、水場で機械を使うのでどうしても故障する可能性もあるでしょう。
今後の情報が更新され次第、このページも更新していきますので、ぜひ楽しみにしてください!