ベイトタックルでアジングをしたいのであれば、ベイトリール選びは最重要であり、選び方を失敗すると釣りにならなくなります。
このページではアジング向けベイトリールの選び方とおすすめのベイトリールを紹介していきます。
ベイトアジングを始めるための情報をしっかりと解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
アジングにはベイトフィネスリールが基本!
ベイトフィネスリールとは軽いルアーをキャストできるように開発されたベイトリールです。
ベイトフィネスリールはスピニングリールで言えば1000~2000番に相当する立ち位置で、アジングに向いたベイトリールと言えるでしょう。
ですが、ベイトフィネスリールといっても性能はさまざまで、中にはアジングにはまったく向いていないリールもあります。
そこで、失敗しないアジング向きのベイトフィネスリールの選び方を解説していきます。
アジング向けベイトフィネスリールの選び方
アジング向けのベイトフィネスリールを選ぶ時は、スプール・ブレーキシステム・ソルト対応の3点をしっかり見れば問題ありません。
3つのポイントについて詳しく解説していきます。
スプール径で選ぶ
ベイトフィネスリールは28~32mmのスプールが採用されています。
スプール径は大きくなるほどスプールが重たくなり、軽いルアーのキャストが難しくなりますが、遠投しやすくなるメリットもあります。
アジングといっても1g前後のジグ単でやるときもあれば、フロートやキャロを使って遠投したり深場を狙う場合もあります。
ジグ単をメインにするのであればなるべく小口径スプールのベイトフィネスリールを選び、遠投したいなら大口径のベイトフィネスリールを選ぶといいでしょう。
ブレーキシステムで選ぶ
ブレーキは各社ベイトフィネスリール用の独自のブレーキシステムが採用されています。
DAIWAの場合はAirブレーキ、SHIMANOはF.T.B、AbuGarciaはマグネットの数を変えられるマグトラックス3などです。
バックラッシュしたくないなら安定したAirブレーキやマグトラックス3、飛距離を求めたいならF.T.Bがおすすめです。
ソルト対応から選ぶ
ベイトリールにはソルト対応と淡水専用があり、アジングをするならソルト対応のリールを選びましょう。
淡水専用のリールは塩水に弱く錆びやすい素材を使っていたり、防錆加工がされていないため、海で使うとすぐに壊れてしまいます。
ソルト対応だからと言って性能が悪くなるわけでもないので、アジングに使うのであればソルト対応のベイトリールを選びましょう。
ベイトフィネスリールで1gキャストは可能?
一部のベイトフィネスリールでは、1gのルアーキャストはできます。
ノーマルの状態で1gをキャストできるのは、以下のリールです。
- DAIWA 22月下美人Air TW
- DAIWA 21アルファスAir TW
- DAIWA 23SS Air TW
- SHIMANO 22アルデバランBFS
ただし、1gのルアーをキャストはできても快適さや飛距離ではスピニングタックルにはおよびません。
あくまでもキャストはできるという程度だと覚えておきましょう。
アジングおすすめベイトフィネスリール10選
ジグ単におすすめなベイトフィネスリール
DAIWA SS AIR TW
2023年現在で最も小口径で軽量なスプールを持ったベイトフィネスリールです。
1gのルアーをかなり快適にキャストできる性能を持っており、巻き心地も最高峰です。
また、PEラインだけではなく、フロロラインなども対応しているため、ソルトライトゲーム全般やバスなど幅広く使えます。
初期ロットに関しては不具合があったリールですが、今はそちらも解消しているため、価格が高いというデメリットさえクリアできれば2023年時点で最高峰のベイトフィネスリールと言えます。
DAIWA 22月下美人AIR TW
ソルト専用設計かつPEライン専用ベイトフィネスリールである、月下美人AIR TWもかなりおすすめなベイトフィネスリールです。
アジングをはじめとしたソルトライトゲーム全般におすすめで、飛距離も出るように設計されています。
PEライン以外は使わないというのであれば、この月下美人AIR TWもおすすめです。
SHIMANO 22アルデバランBFS
29mmという小口径スプールかつF.T.Bという遠心ブレーキのような伸びのあるキャストが特徴のベイトフィネスリールです。
SHIMANOの最高峰ベイトフィネスリールであり、巻き心地もしっかりしており、リール重量130gという軽さも持っています。
メーカーのHPにはフロロ専用と書かれていますが、普通にPEラインも使えます。
性能は非常に高いのですが、ブレーキにクセがありピーキーな印象も持っています。
使いこなすことができれば非常に高いポテンシャルを発揮できるベイトフィネスリールといったところでしょう。
DAIWA 21アルファスAIR TW
バスをメインとしてアジングにもしっかりと対応できる性能を持ったベイトフィネスリールです。
月下美人AIR TWのベースとなったリールであり、性能は折り紙付きです。
ただし、ドラグクリック音が付いていないため、ナイトゲームでやる場合は慣れが必要になってきます。
SHIMANO 23カルカッタコンクエストBFS
22アルデバランBFSと同じ、29mmスプールにF.T.Bが入った丸型ベイトフィネスリールです。
ベイトフィネスリールにあえて金属かつ丸型ボディを採用した珍しいベイトリールです。
リール重量は195gと重たいですが、巻き心地は非常によく見た目も高級感があります。
トラウトアングラーから絶大な支持を持ったリールですが、アジングにもしっかりと使えるリールです。
フロート、キャロにおすすめベイトフィネスリール
Abugarcia REVO ALC-BF7
最大ドラグ力7kgというベイトフィネスリールらしくないパワーを持ったリールです。
また、スプールは32mm径で6.3gと軽量で、1.5gのルアーからキャストが可能です。
1.5gジグヘッドを使ったジグ単やプラグ、フロートやキャロなど、幅広い使い方ができます。
ベイトフィネスリールとしてはもちろん、メッキやカマス、セイゴサイズのやや大きめのターゲットにもしっかりと対応します。
ただし、ギア比が7.1しかないため、ギア比にこだわる方には気になるポイントかもしれません。
SHIMANO 16アルデバランBFS
16アルデバランBFSは22アルデバランBFSに比べると初心者向きで使いやすいベイトフィネスリールです。
ブレーキもマイルドで使いやすく、32mm径スプールで1.5gのルアーから対応します。
リール重量も130gと軽く、2016年発売にもかかわらず今でも愛用されている名機です。
アジングにおいてはフロートやキャロでより遠投したい場面に活躍します。
Abugarcia ZENON LTX
Abugarciaのハイエンドベイトリールで、他のベイトフィネスリールとは一味違う特徴を持っています。
というのも30mmという小口径スプールながら、スプール重量12gとかなり重く、キャストできるルアーは2g以上からとなっています。
スプールが重たい代わりにスプールの耐久力が高いため、重ためのフロートやキャロにも対応できます。
アジングにおいては2gジグヘッドを使った深場のアジ狙いやバチコンアジング、10g以上の重ためのフロートやキャロを使ったアジングにおすすめです。
SHIMANO SLX BFS
3万円以上することが普通なベイトフィネスリールの中で2万円前後で購入できるコスパの良いベイトフィネスリールです。
もちろん性能はしっかりしており、2g台のルアーからキャストが可能です。
アジングにはやや不向きなリールではありますが、他のライトソルトゲームやバスなどには問題なく使えるので、入門機としてやってみたいという人におすすめです。
ベイトタックルでアジングをするメリット
実はベイトタックルでアジングをするメリットはほぼありません。
メリットとしては巻く力が強いことと太いラインが巻けるので、不意な大物に対処しやすいという点くらいです。
ですが、実際にやってみると意外に楽しくなってくるので、スピニングでアジングに飽きたという方はやってみてはいかがでしょうか。
ベイトタックルでアジングをするデメリット
元々ベイトタックルはアジングに向いていないタックルなので、どうしてもスピニングタックルに比べデメリットが多くあります。
軽いルアーのキャストが苦手で飛距離も落ち、シェイクやワインドといったロッドワークもやりにくいです。
また、ドラグ性能も低いのでアジの口切れのリスクも大きくなってきます。
ですが、車で言えばあえてマニュアル車を選ぶような、不自由を楽しむことが好きな方は楽しめる釣りと言えるでしょう。
もうひとつ無視できないデメリットはベイトフィネスリールは高いという点が挙げられます。
スピニングタックルでアジングをしようとするなら、2万円もあればそれなりに良いタックルがそろえられます。
ですが、ベイトフィネスリールは単体で2万円を超えるので、ロッドやラインなどを合計すると最低でも3~4万円します。
こういったデメリットがあることは覚えておきましょう。