・釣りが終わった後の水洗いってどうすればいいの?
・ベイトリールって本当にメンテナンスしないといけないの?
・メンテしないとリールが壊れるって本当?
・村田さんが水の中に沈めればいいって言ってた!
・正しいメンテナンス方法を教えて!
こんな疑問や内容をスパッと解消します!
こんにちわ!ベイトラボ管理人のKIYO(@BaitOcean)です。
ベイトリールはスピニングリールと違い、定期的にメンテナンスをしないと簡単に壊れてしまいます。
せっかく買ったベイトリールが1か月もしないうちに壊れてしまう前に、しっかりとしたメンテナンスを覚えましょう!
正しいメンテナンス方法を知れば、大事なベイトリールが5年、10年と使えるようになりますよ!
ぜひ、このページを最後まで読んで、正しいメンテナンス方法を覚えてください!
ベイトリールにメンテナンスは本当に必要なの?
ベイトリールは定期的にメンテナンスや水洗いをしないと、簡単に壊れます。
その理由は、ベイトリールは防水ができないのでリール内部に汚れや塩水が入り込み、サビやゴミによって壊れます。
ベイトリールを長く使い続けられるように、毎釣行後の水洗いと2週間~1か月に1回のオイルメンテナンスは絶対にやりましょう!
そんなに簡単にベイトリールって壊れるの?
メンテナンスをしないとすぐに巻き心地や異音がでるよ!
ベイトリールの正しい水洗い方法解説!
水洗いをすることで、汚れや塩分を落としてサビやゴミによるパーツの破損を防ぎます。
ですが、ただ水をかければいいわけではなく、正しい方法で水洗いをしないと、汚れや塩分はとれません。
そして、水洗いには必ず冷たい水道水で洗うことをおすすめします。
お湯で洗うとオイルやグリスが抜けてしまい、逆効果になってしまうためです。
水洗いの詳しい方法は以下の手順でやるようにしましょう!
釣り場で洗わないと、水分が飛んでしまい、汚れが取りにくくなったり、塩の結晶ができてしまいます。
それを防ぐために、釣りが終わったらサッと水洗いすることで、かなりの汚れや塩分を抜くことができます。
500mlのペットボトルに水を入れるか、車であれば持ち運びのできるシャワーなどを使って、リール全体に水をかけていきましょう。
特にスプール、レベルワインダー、ハンドルノブにしっかりと水をかけましょう。
洗い終わったらリールを軽く振って水分を飛ばし、家に持ち帰ります。
家に帰ったらまずはベイトリールのドラグが締めておきます。(ドラグ内に水が入るのを防ぐため)
次に蛇口やシャワーから水を流してベイトリールを水洗いしていきます。
リールに対して様々な角度から合計1分ほど水洗いをしていきましょう。
特にスプール、レベルワインダー、ハンドルノブはしっかりと洗いましょう!
水洗いが終わったら、ベイトリールを手に持って10回ほど軽く振って水分を落とします。
次にきれいなタオルを使ってベイトリールについた水分をふいていきましょう。
水分が残ったままだと、水あかでベイトリールのボディに水玉模様ができてしまいます。
しっかりと水分をふきとるようにしましょう!
保管時はドラグをゆるめておきましょう。
ドラグを締めたままにすると、ドラグ内のバネが弱ってしまい、ドラグが効かなくなる場合があります。
簡単に外せる部品は外しておいて、ベイトリール内部の水を飛ばしやすくしておきます。
特にメカニカルブレーキキャップは外しておかないと、キャップ内に水が残り続けてしまい、サビる原因になります。
ベイトリール内部の水が乾燥するまでタオルの上に置いて、日の当たらない場所で保管します。
リール内部の水は2日ほどで乾燥します。
リール内部の水が乾燥したら、取り外していたパーツ類を取り付けて水洗いが完了です。
オイルメンテナンスやラインコートスプレーをふく場合は、この後にやるようにしましょう。
村田式の水の中にリールをドボンは絶対にやったらダメ!
ベイトリールの水洗い方法として、釣り業界のレジェンドである村田基さんが紹介している方法です。
この方法は、水道水をためてベイトリールを突っ込み、ハンドルをグルグル回して洗います。
この方法のメリットはベイトリール内部まで確実に水を入れられるので、洗い残しがないという点です。
この方法を使えば、ソルトでの釣りをすると塩ガミしてしまう人がやれば、塩ガミからは守ることができます。
では、この方法をやってはいけないのはなぜでしょうか?
あの村田さんが言ってるから、この方法で間違いない!
ちょっと待って!それをやるとリールが壊れるかも!!
そもそもメーカーが推奨していない
動画でも村田さんが言っていますが、そもそもメーカーがこのやり方をしないように言っています。
説明書にもグリスが流れる可能性があるため、やらないように書いてあります。
つまり、この方法で水洗いをしたことで故障した場合は、メーカー保証の対象外になる可能性があります。
水が入ってほしくないところに水が入ってしまう
ベイトリールに水がかかった場合は、オイルやグリスによって弾きパーツ内部に水が入らないようになっています。
ですが、水の中に入れてハンドルを回した場合は、水圧によってパーツ内部にまで水が入り、そのまま抜けなくなります。
実際に私は水の中に入れる方法を使ったところ、スティーズA TW、ジリオンSV TW、ALC-BF7のローラークラッチベアリング部分がサビてしまいました。
一応SHIMANOのベイトリールでは問題はありませんでしたが、全機種で試したわけではないので、同じようにサビる可能性はあります。
もし、ローラークラッチベアリングがサビてしまった場合は、メーカーへの修理依頼が必要になり、数千円と修理完了まで2ヶ月ほど帰ってこなくなります。
そもそもが、海水をかぶってボディ内部に入ったとしても、蛇口やシャワーで水洗いをすれば海水は洗い流せます。
ベイトリールは精密機械なので、水の中に入れればどうなるかをしっかりと考えておきましょう!
リールの中に塩水が入るなら、同じようにシャワーで洗い流せますよね!
全メーカー対応!正しいオイルメンテナンス紹介!
オイルメンテナンスは2週間~1か月に1回やることで、ベイトリールの性能を保つことができます。
お使いのベイトリールによってやり方は少し変わりますが、どんなベイトリールでも対応できるようにしていますので、ぜひ参考にしてください!
全リール共通のオイルメンテ方法
まずは、どんなベイトリールでも共通となるオイルメンテナンスから紹介していきます。
まずはサイドカップのベアリングを取り外します。
ベアリングはベアリングストッパーで止まっているので、ピンセットやつまようじを使って取りましょう。
取り方は、ベアリングストッパーの隙間にピンセット等を差し込み、親指でベアリングの半分を隠しながらゆっくりと取り外しましょう。
ベアリングストッパーが取り外せたら、ベアリングを取り外しましょう。
ベアリングを取り外す時は、クリップを伸ばしてペンチで先端を曲げると取りやすいです。
小さい筆を使って、カーボンシートにうすくグリスをぬります。
グリスを塗り終わったらベアリングとベアリングストッパーを戻しましょう。
スプールベアリング用のオイルを塗っていきます。
オイルはほんの1滴をベアリングのスキマに落とせばOKです。
スプールベアリング用のオイルをベアリングに塗っていきます。
スプールシャフトピンはピニオンギアに当たる部分なので、グリスを薄く塗っておきましょう。
ピニオンギアの外側にオイルを塗ることで、ピニオンギアを支えるベアリングにオイルを届けることができます。
レベルワインダーのシャフトギアの見えているところに薄くグリスを塗ります。
メカニカルキャップを取り外すと、キャップ内に金属のプレートかカーボンシートがあるので、薄くグリスを塗ります。
キャップを取り外して見えるベアリングにオイルを塗ります。
DAIWAのマグシールド付きのベイトリールの場合は、このベアリングにオイルを塗ってはいけません。
マグシールドボールベアリングにオイルを塗ってしまうと、防水性能が落ちてしまいます。
見分け方は、マグシールド採用のベイトリールは、ボディに書いてあるので確認しましょう。
このステップ9までは全ベイトリール共通となっています。
ここより下はベイトリールによって変わってきますので、お持ちのベイトリールに合わせて必要なメンテナンスを追加しましょう。
遠心ブレーキのリールはブレーキパイプにもオイルを塗ろう
遠心ブレーキには、サイドカップにブレーキパイプという金属のパーツが付いています。
このブレーキパイプにオイルを1滴落として、指で塗り広げましょう。
いっぱい塗ってしまうと、ブレーキがかからなくなるので注意しましょう!
4×8DCのベイトリールの場合
4×8DCブレーキのベイトリールの場合は、サイドカップのベアリングにオイルを塗るのには、少し方法が変わります。
ブレーキユニットの真ん中のくぼみにマイナスドライバーを使ってフタを取り外します。
フタを外すとベアリングが見えるため、ベアリングにオイル、フタのカーボンシートにグリスを塗って戻しましょう。
また、21アンタレスDC、22エクスセンスDC、23アンタレスDCMDはメカニカルキャップ内のベアリングを取り外した下にピニオンギアを支えるベアリングがあるので、そこにもオイルを塗りましょう。
iDC-4、iDC-5のベイトリールの場合
iDC-4、5のブレーキが搭載されているベイトリールは、ブレーキシステムを固定しているネジを取り外します。
あとは、ベアリングストッパーを取り外して、ベアリングと、ベアリングの下にあるカーボンシートに注油すればOKです。
おすすめのオイルとグリス紹介
オイルメンテナンスに使えるおすすめのオイルとグリスを紹介していきます。
SHIMANO リールメンテナンススプレー SP-003H
オイルとグリスがセットになっている商品です。
スプレーノズルが長いので、細かいところに塗ることができるので、かなりメンテナンス効率が良くなります。
オイルメンテナンス初心者はまずこのセットを買ってメンテをすれば間違いありません!
ヘッジホッグスタジオ アルケミーオイル ウルトラライト
ベイトフィネスリールにおすすめのかなりサラッとしたオイルです。
サイドカップやスプールのベアリングに塗ると、ベイトフィネスリールの性能をしっかりと感じられるオイルです。
ニードルボトルに入っているため、ベアリングに塗るときも楽なのが良い点です。
GLITCH OIL TEFROSSO
テフロンが配合されたリール用オイルです。
オイルとしてはサラッとしており、真っ赤な色が特徴的です。
主にサイドカップやスプールに付いているベアリングに塗ると、スプールの回転が素晴らしいことになります。
ベイトフィネスリールに使うには少し粘度が高いので、ベイトフィネスリール以外のリールに使うことをおすすめします。
1本買えば、かなり長く使い続けられるので、ぜひ使ってみてほしいオイルです。
使う時は、そのまま使うと塗りすぎてしまうので、ニードルボトルに詰め替えて使いましょう!
ミネシマ ホビーブラシ
安くて使いやすいミニブラシで、グリスを塗るときに使います。
細かいところの作業にかなり使いやすく、毛先が傷んだらどんどん使い替えられます。
1回買えば、かなり長く使えるのでぜひ使ってみてください!
ベイトリールへのメンテナンスまとめ
ベイトリールはメンテナンスや水洗いをしないと、簡単に壊れてしまうリールです。
正しい水洗いやメンテナンスをすることで、ベイトリールの性能を長く保つことができます。
ぜひ、このページを参考にしてベイトリールを長く使えるようにしてください!